コロナで中断された大阪への旅行を、息子とその友達が、卒業旅行ということで行ってきた。早稲田のもと古本屋の爺さんのもとへ、藤井世代より一つ下にあたる息子は将棋をしにいくはずだった日曜日の昼食時、一緒にいった友達からコロナにかかったというラインがはいる。勝負は中止。息子が帰宅したのは二日前だ。まだ無症状みたいだが、女房に移ったら大変、となんやかや息子に注意する。が、女房も息子も、もうぜんぜん気にかけないのだった。子供の部屋ででかい声で喧嘩はするは、息子用に別のバスタオルをだしておいたのに「何これ?」と放り出されるは、夜おそくまで一緒にテレビみているわ…孤立無援、という気がしてきた。
もう一週間は過ぎたから、大丈夫だったのだろう。お隣の韓国では、ステルスオミクロンが流行っているというし、デルタクロンだっけ? なんだかウルトラマンAの怪獣みたいに、合体したのも出始めた、とニュースになっている。
そうしたなかで、岡田晴恵氏の『秘闘』(新潮社)を読んでいた。
政界官僚の裏話みたいなものだろうと思っていたが、それ以上に、陰暴論をこえて、これは恐ろしい話なんじゃないか、と思えてきた。
まず、たとえば処世術にたけた尾身会長はじめ、厚生官僚の誰も、「ADE(抗体依存性感染増強)」という言葉すら知らなかったと言っている。岡田氏は、厳しい対応の方を主張してきたということで、陰謀をあおっている人だ、と解釈されているむきもあるそうだが、彼女がそんなところから情報を仕入れてきている人ではないのは確かだろう。みな、科学専門的な知人たちからのメールや科学論文からだろう。
彼女は、RNAワクチンを、拒否はしていないが、検証不十分な未知数が大きいことを認めている。ウィルスの細胞受容体に結合する部位だけがコードされているのならば中和抗体の方が多くできるが、とげとげの末端領域まで複製されていたら、感染は増強されてしまう。だから、若い世代への接種は慎重であるできだ、と言っている。またこのウィールス自体の、「人工」説も、ひとこと言及している。それぐらい、動きが奇妙なようなのだ。
私が本書から注目した論点は以下のようなものだろうか?
(1) インフルエンザ…ウィルスの干渉現象は細胞の感染実験レベルでは確認されている。コロナ流行でインフルエンザが抑えられているが、もう2シーズンそうなっているということは、人類のインフルエンザの基礎免疫が低下していることを意味する。それだけでなく、季節性インフルエンザの抗原変異が行きつくところまで行って、新型が出やすくなっているだろう。
(2) ディリューションミュータント…遺伝子欠失。新型コロナの変異ウィールスは、抗体が認識する部分、中和エピトープを遺伝仕ごと消す。だから、抗体が効かなくなる。ウィルスにとって必須の遺伝子ではない部分をアミノ酸ごと消して、感染する宿主域を変えていく。違う動物の病気に変身できる。感染する動物細胞を変えてしまうのだ。腸管で増える豚コロナが、人の呼吸器感染症にもなった。病気が変わっていくのだ。
この作品は、オミクロン万延が日本に上陸する直前の、去年12月で終わっている。その現実を予見していたように。そしてその実態を、私たちは、知らない。コロナ専門の野戦病院の設立を彼女は大臣とともに働きかけていたが、相手にされないまま過ぎていったようだ。
ウクライナでの戦争をめぐるNATOでの会議では、誰もマスクを着けていない。コロナとの戦いを第3次世界大戦に見立てた日本の総理大臣だったが、ならば、ウクライナのような最中でも、Go to
トラベルだ、オリンピック開催だ、万博続行だ、となるのだろうか?
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