ダンス&パンセ

Youtube<ダンス&パンセ> BCCKS<知人書謀>https://bccks.jp/store/201964 にても展開中

2026年2月1日日曜日

民法と徴兵制

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大学へ進学しなかったいく子は、かわりのように中央大学通信教育部に通った。そこで沼先生という方を師事していて、その講義中のカセット録音テープも残っている。その先生の名字だけを検索してもひっかからず、当時の同級生女子(「沼先生のファン」だったと手紙にある)、中上健次の熊野大学にも一緒...
2026年1月23日金曜日

映画『WHO?』を観る

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  「お父さんは、チッソの会社の社長をやっていたの?」と、娘さんがいく子に会いたいからと自宅にてきてくれた妻の妹さんにきく。娘さんは、私たちが結婚したばかりの身内での食事会や、妻の葬儀のときも、わたしはいく子おばさんのようになると思っていた、と発言していた。 「そう」と妹さん...
2026年1月11日日曜日

福嶋亮大著『世界文学のアーキテクチャ』(PLANETS)を読む

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  この批評家の著作は、まずだいぶ以前に、仮面ライダーやウルトラマンだったか、の大衆文化的なものを素材にしたのを読んだが、それで次のものを読みたいとは思わなかったので、だいぶ疎遠になっていた。数年前に、自身で中上健次をめぐるものをノートとして綴りまとめるのに、中上がどうも最期的に...
2026年1月5日月曜日

上野千鶴子著『アンチ・アンチエイジングの思想』(みすず書房)を読む

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  ボーヴォワールの『第二の性』を読んだところで、上野千鶴子の「ボーヴォワール『老い』を読む」『アンチ・アンチエイジングの思想』が出ていると知って、読んでみた。もちろん、私自身が「老い」に突入していることもある。とくに、肉体労働で生きていると、加齢とともに衰えてくる自身に敏感にな...
2026年1月2日金曜日

ゾーン=レーテル著『精神労働と肉体労働』(寺田光雄・水田洋訳 合同出版)を読む

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  泡が消えるまえに帰らないとだめなのと師走の夢にいう妻を初日の兆しにさぐる静けさ   ☆☆☆   高群逸枝は、「筋肉労働」を事務・知識的な労働と分け、前者をすくい上げそこにあるものに着眼した。山間の僻村の小学校へと追いやられていった校長である父等から、白文までを...
2025年12月27日土曜日

『決定版 第二の性 Ⅱ 体験』シモーヌ・ド・ボーヴォワール著(新潮社)引用メモ

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  高群逸枝や森崎和江を読んでいると、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの『第二の性』を読んでおかなくてはならなくなる。私はおそらくそのタイトルは知っているけれど読んではいないだろうので、翻訳決定版というのを読んでみた。 びっくりしながら読んだ。第Ⅰ部の「事実と神話」はともかく、第...
2025年12月21日日曜日

野浪行彦著『フランスで考えた中上健次のこと 宗教二世にとっての社会物語学』(田畑書店)を読む

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  母系制を追求した高群逸枝をめぐる論考を中心にした読書が続いているが、疲れてもくるので、息抜きしようと、買い置きしたままだったこの作品を手に取ってみた。たしか夏頃、近場の千葉駅ビルに入っているくまざわ書店をぶらついていたとき、一冊だけこの著作が置いてあって、なんだこれは、と購入...
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木上の思考

菅原正樹
本名(鈴木正樹) 1967年生まれ。群馬県出身。高崎高校、早稲田大学第二文学部卒業。植木職人。(1級造園施工管理技師) 自著;『曖昧な時節の最中で』(近代文藝社)・『書かれるべきでない小説のためのエピローグ』(新風舎)、BCCKSより、知人書房として電子出版試作中。 *カニングハムは、「振り付けするとはダンサーがぶつからないようにすることだ」と言っている。盆栽に象徴される日本の植木の仕立ての技術とは、枝が交差し絡み、ぶつからないよう偶然を準備していくことにある。自然に気づかれないで、いかに生起してくるaccidentを馴化していくかの工夫なのだ。たとえ西洋のトピアリーのような造形をめざさないことに文化的な価値の規定を受けていようと、そこには特殊にとどまらない普遍的な対応がある。芥川が「筋のない話」として日本の私小説の困難な特異さと歴史的前衛性を洞察したことが、日本の植木職人の技術のなかにも潜在するのである。
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