ダンス&パンセ

Youtube<ダンス&パンセ> BCCKS<知人書謀>https://bccks.jp/store/201964 にても展開中

2026年9月15日火曜日

アナイス・ニンとボーヴォワール

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1992.1  モロッコにて 「アナイス・ニンの日記…(略)…非現実です。現実喪失か。でもそれは悪いことじゃないでしょう。私は理解できないまでも現実にそういう女の人はいて、行動できず生活できずにいる。閉鎖的な空間にこもってしまう。いやなものには目を向けない。審美主義っていうのかな...
2026年8月29日土曜日

エリック・ホッファーの著作をめぐり

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執行草舟の youtube チャンネルで、エリック・ホッファーについて論じられていた。 【すぐに役立つ人生哲学ーエリック・ホッファー】   ホッファーについては、若い頃から、翻訳ものはすべて読んでいるが、上の発言をきいて、私の理解が正反対だったことに気づいた。  ...
2026年8月14日金曜日

宮台真司・奥野克巳著『宮台式人類学――前提を遡る思考』(ちくま新書)を読む

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 一般教養を確認してみようと、この厚い新書を読んでみる。引用される社会学者関係の人物は、名前も知らない人もいるけれど、自身の既存教養で消化できる。着眼点は重なるが、そこからの認識実践へもっていくところで、私と意見は違うだろう。   要は、宮台は、懐かしい昔へ帰れといってい...
2026年7月31日金曜日

森崎和江著『海路残照』(朝日新聞社)を読む

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  「もうおしきせの日本を着ているのはたくさんだと、そんな思いも強くなってくるのは、敗戦後の歳月がねばっこくすべての風景に降りつもったせいかもしれない。わたしはほんとうに、行方も知れないような旅をはじめた。自分のなかの生物的なカンだけが頼りであるかのように。  どうにか津軽ま...
2026年6月27日土曜日

是枝裕和著『雲は答えなかった』(PHP文庫)を読む

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 東京の方に手伝いにいっている造園会社に、派遣アルバイトから直アルバイトに直談判して半年働いてから、社員として働き始めた二十代半ばの、早稲田大学教育学部卒業の青年がいる。卒業後は、 IT 関連の企業に就職したらしいが、現場労働にトラヴァーユ、ということになろうか。話していると、現...
2026年6月15日月曜日

田口ランディ著『水俣 天地への祈り』(河出書房新社)

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「中上の熊野、ここ、そんなリアリズム(単純にいいきれるものではないとしても)を、好きではない。中上の、俺は、ここに、いる、この文句だけで読みをすすめている。千葉が嫌いと思ってた。風光明媚ではないし、何だか実体もないし。ここではないところに行きたかったんだ。これが否定されるにしろ、...
2026年6月4日木曜日

『アイヌと縄文――もうひとつの日本の歴史』(瀬川拓郎著 ちくま新書)を読む

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「オホーツクの青は マリンブルー? ウルトラマリンブルー? 屈斜路湖は コバルトブルー? シマンブルー? ブルーの名前がわからなくて、色の手帖をみても やっぱり わからなくて 私たちの議論は議論にならない。」(いく子の日記「はるみ NOTE   No2 」‘89.8.10) ...
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木上の思考

菅原正樹
本名(鈴木正樹) 1967年生まれ。群馬県出身。高崎高校、早稲田大学第二文学部卒業。植木職人。(1級造園施工管理技師) 自著;『曖昧な時節の最中で』(近代文藝社)・『書かれるべきでない小説のためのエピローグ』(新風舎)、BCCKSより、知人書房として電子出版試作中。 *カニングハムは、「振り付けするとはダンサーがぶつからないようにすることだ」と言っている。盆栽に象徴される日本の植木の仕立ての技術とは、枝が交差し絡み、ぶつからないよう偶然を準備していくことにある。自然に気づかれないで、いかに生起してくるaccidentを馴化していくかの工夫なのだ。たとえ西洋のトピアリーのような造形をめざさないことに文化的な価値の規定を受けていようと、そこには特殊にとどまらない普遍的な対応がある。芥川が「筋のない話」として日本の私小説の困難な特異さと歴史的前衛性を洞察したことが、日本の植木職人の技術のなかにも潜在するのである。
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