ダンス&パンセ
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2025年12月7日日曜日
町の文化祭
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2年に一度の、住んでいる町内会の文化祭に、今回は、妻の遺品で出てきたスクラップブックと、その妻を歌った私の『 千葉集 』という短歌集を展示した。(前回初展示作品は、「 庭と戦争 」と題した解説と、私の 庭論冊子 だった。) 妻のものは、おそらく東京は中野区の団地に住んでい...
2025年11月28日金曜日
ミスター・ジャイアンツから
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長嶋茂雄も、大リーグでプレーしたかった、と、栗山元日本代表監督とのインタビューでもらしていた。しかし渡邊恒雄にいうと、だめだ、と言われたのだそうである。この戦後昭和のヒーローと、日本プロ野球界を破門されても大リーグにいった(いかざるをえなかった)野茂英雄と、どちらが偉く、続く...
2025年10月22日水曜日
三回忌
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雨の日、妻の三回忌がやってきた。 庭では、玉すだれの白い花が、一輪、咲いている。亡くなる前の妻が、庭の片隅に生えてきたものを、居間で読書する私から見える場所へと移植したもので、四十九日にあたる12月に咲いたのだったが、翌年は、一輪も咲かなかった。今年の春先に、芝地から...
2025年10月2日木曜日
渡邊英里著『到来する女たち』(書肆侃々房)を読む
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「もしわたしが彼から、日本にうろちょろしている女はみな石ころだが君だけが女なり、なんぞといわれたとするなら、火に投げ入れられた金魚みたいにとびあがるでしょう。そしてマリリン・モンローを思いだして死にたくなるでしょう。彼女だって女なんです。ただ秘められた力を誰一人ひきだしえなか...
2025年9月15日月曜日
返歌
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福岡に住む、90歳前後であろう妻のおじさん、父の弟さんが、ときおり散文や短歌を送ってくる。判読しにくい手書きであり、意味を読み取るのも難しいのだが、最近いただいたものは、わかりやすい。そのなかからの、抜粋。 それと、その返事として出した私の歌。 戦後を...
2025年9月4日木曜日
スラヴォイ・ジジェク著『性と頓挫する絶対』(青土社)を読む(2)
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「恋しゅうございますわ。私のスフィンクス。して胸と肩との恋人。花なすお方。この上忍べとならば小鳥でも鳴いて仆れるでございましょうに。まして前の窓も壁もぼんやりしていること!」<「郁子より」『高群逸枝全集 第9巻』 理論社> ファインマンが量子力学を理解できるものは...
2025年8月17日日曜日
スラヴォイ・ジジェク著『性と頓挫する絶対』(青土社 中山徹+鈴木英明訳)を読む(1)
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まず引用する。 ※ 翻訳中のルビ、および強調傍点のような字体の横につくものは、このブログの機能上により、省略してある。 ===== 定理Ⅰ 存在論の視差 「自由意志」への欲望……自己の行為に対する全的な且つ究極の責任をみずからに負い...
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