2020年9月5日土曜日

暑いなか詠んだ歌

・子をもちて妻をもちても人しれず考える世界はいつぞよりつづく

・身を焦がし炎天下で草を刈る日雇いの問い世界とは何か

・力落ちて初老を悟る歳をまえになお衰えぬ「なんでだろう?」

・違うとは夫婦喧嘩に露岩して人の地層がせり上がり居り

・Black lives matter 黒焦げこそが生命を問題化できると訳す

・見上げれば眼窩に溜まる汗だくの雫の中のわれ焚く太陽

・身が焦がれ使いきった炭となれども細長くしてひと筋の思考

・天もあり地もあることこそ人の世の隔絶してあるは誰のためなり

・陰謀をたくらむ人を他所にして知恵を手向ける世界を創らむ

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