2020年9月6日日曜日

腸内環境とエヴァ――新型ウィルスをめぐる(16)


In Deep」のOka氏が、潰瘍性大腸炎つい報告している。それによれば、洗剤使用など過度に衛生的になった環境が、腸内細菌を減滅させていったことからきている現代病なんではないか、そういう研究が提出されているということだ。早いと、もう5歳から発症するケースもあるそうだ(安倍総理は10代からだそうである)。しかも、いちど減殺された細菌は復活してこない。この身体的現実を、現在のコロナ下の日常とつきあわせると、子どもにも殺菌消毒を奨励しているわけだから、その手で口をぬぐう子どもの習性をかんがみれば、相当な憂慮すべき将来が待っているだろう、となるわけだ。

ちなみに私の女房、「虫垂偽粘液腫」の疑いもたれた盲腸手術が、持病の潰瘍性大腸炎悪化のため中止となり、退院してきた。その最初の発症も、ちょうど第一回目安倍総理辞任の時期と同期的だったのだが、今回も、同様な時期に悪化とあって、何か周期性があるのか、と思ってしまう。しかし、入院まえにはもちろんPCR検査があって、コロナ陰性であることの確認が必要なのだが、それ以上に、難病指定の潰瘍性大腸炎よりも稀で難病であるがゆえに難病指定の補助金支給にはいたっていない「虫垂偽粘液腫」のほうが大変だろうとおもうのだが、まだ破裂して腹膜炎になるほどの炎症膨張にはいたっていないという判断なのだろう(去年、女房の知人で、私も植木手入れにもいった家庭の主婦が、破裂させてしまって亡くなっている)。盲腸も大腸の一部になるのだろうから、大腸自体の炎症はげしいと、虫垂を切除することにともなう影響があるのだろうか?  大腸炎と虫垂炎との関連はない、と医師は説明していた。関連があるという症例報告はあるようだ。安倍総理は、強めの薬にかえても効かなくなったということで、悪化した白血球を取り除いていく透析のような処置を慶応病院でしたそうだ(仮病、という記事もでているが)。そうした外科手術とはべつに、順天堂大は、「便移植療法」というのを試験しているらしく、この自然療法的な処置のほうがよさそうではないかと女房にいってみたが、妹が白血病なんだから免疫にあう便があるのか、あなたので大丈夫なのか、と聞いてきた。すでに大学病院のほうで、使う便を凍結保存しているそうだが(むろん身内がよく、最低でも同世代のもの、らしい)定期的な内視鏡検査もおおく、移植もどうも手術みたいなのになるようで、しかも移植前に、抗菌投薬で腸内細菌を「リセット」するということで、これまた私にはおそろしく感じるのだった。いまはどうも、試験者の応募自体が中止されているようだが。

しかし、その順天堂大病院のホームページ紹介を読んで気になったのは、潰瘍性大腸炎の治療のページに、アトピー性皮膚炎の試験者募集のリンクが貼ってあることだ。どうも、アトピーも、腸内環境と関係があるらしい。つまりは、腸内細菌と、免疫との関連、ということだろう。ということは、息子のアトピーは、女房経由の遺伝なのだろうか? そういう可能性がある、免疫低下の身体環境は、遺伝していく、ということもあるのだろうか? 私は、女房やその妹の免疫疾患が、もしかして、水俣病というか、その環境と関連している可能性はないのか、と疑った。水俣病自体は、有機水銀による中毒症状ということだが、とにかく食い物から摂取されていくのだから、腸内環境にも影響がでるのではないか、と思ってしまう。

ところでコロナ。田中宇氏の報告によれば、インチキ」ている、ということだが、統計的な過誤や操作があったとしても、なんらかのウィルス自体の症状もある、ということも確かだろう。私の総合理解では(人為ウィルス説はとりあえずどけて)、これも現代病、花粉症みたいなものなのではないか、となる。花粉自体は、いつもすでにあまねくあった。つまりは、徳島大の大島氏が説くように、「常在ウィルス」的に存在していた。が、ディーゼル排気ガスと混交することで、人の免疫にいたずらする能力が付加されてしまった。それに過剰な免疫反応を発症させてしまうのは、人種的、年齢的、体調的にも、きっかけは様々になる。コロナ騒ぎをみていると、私には、そんな花粉症、現代アレルギー疾患に思えてくる。
しかし、「インチキ」だとして、みなは、黙っているのだろうか? 日本人は、黙って処すのかもしれない。が、告発するにしても、誰をなんだ? 犯人がいるとして、その動機は? ……そうなってくると、裁判にできるような証拠もなく、都市伝説的な陰暴論としてしか説得力はもたない。が、このふりまわされた世界民衆の不満と怒りはどこにいくだろうか? 鬱憤を爆発させればさせるほど、なおさらインチキにはめられやすくもなる。

で、NHKで、エヴァンゲリオンを放映していた。序・破・Qの三部を、録画してみてみた。最終回が、コロナのため、劇場公開中止になったのだそうだ。このNHKの企画が、当初から、つまりはコロナ以前からのものだったのかどうか、私は知らないが、1990年代のものがリメイクされたというこの前半三部をみていると、コロナ騒動陰暴論解釈版、に思えてきた。「人類補完計画」とかいうものを遂行しようとするゼーレとかいう世界秘密組織と、それに従うふりをしたネルフとかいう日本の下部組織と、さらに、それらの陰謀をみやぶって謀反をおこした庶民組織である。人間にとっては悪役の神の使い使途とは、人造ロボットのエヴァに自らの遺伝子を感染させてもいくのだから、ウィルス的存在だ。「人類補完計画」とは、アングロサクソン・ミッションとか呼ばれる都市伝説の、人類を5億人まで減殺してスマート管理社会、理性統御の世界の実現を目指しているとされる、世界の上層インテリ貴族の計画、というのと重なるだろう。NHKの誰かが、そうした符合を読んで、ロケできなくなった番組中止の穴埋めに、エヴァ放映を企画したのだろうか?

私自身は、90年代エヴァンゲリオン、いいかえれば世紀末のエヴァほうが、他者と直面しているようで好感をもつが、新世紀エヴァは、なんだか松本零士の宇宙戦艦ヤマトか、みたいな感じになって、いかにもな最後の審判イメージ、記号が全面にでて、画面もテカテカでピカチュウ―か、と幼児的な印象をもつのだが、このコロナ下でみると、その幼児的なインチキ(虚構)性が、ずいぶんリアルにおもえてくるのである。世界自体が、都市伝説的な、一概には信じられないパンデミック(狂乱)になっているのだから。

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