急激に感染者なり重症者なりが減少し、ほぼゼロ状態といってもいい状況がつづいている日本のコロナ情勢。といっても、ワクチン接種がすすんで底をうったようになる減少から一月ほどあと、これまでにないぐらいの急激な感染増加率を示したきたのが欧米の現状らしいので、政府も第六波に次はなるのだという想定のもとに準備をしている、ということなのだろう。そして三回目のワクチン接種を早めたいと。私には、ワクチンをみなで打ってしまったから急拡大みたくなったとしかおもえないのだが、それはひとまず置いておこう。
とにかく、日本でのこの静けさはなぜだ? という話になる。
で、生活クラブの会合での、おばさんたちの話でそうなったのか、それは、マスクのおかげだ、とわが女房が言い張るのだった。
そんなことはありえないだろう、と私が反論してもゆずらない。日本人はマスクをちゃんとしているから感染が予防されているのだと。ほんとうにマスクで世界的パンデミックがおさまるなら、医学もなんにもいらないだろうに。私には、世界大戦に竹やりで戦えていると思い込んでいた、終戦間際の日本民衆みたく見えてしまう。
とりあえずこの件で、説得力あるとおもえたニュースは、まずは東大のシミレーション報告、それと、日本でのデルタ株の酵素上に変化があったとする研究報告。
しかしそれでも、群馬でいきなりクラスター発生です、とかなるのだから、単に検査体制が不備だったり、オリンピックで対応出遅れ、重症になるべく遺伝免疫の人はすでにみな感染してしまったから、という話なのかもしれない。もともと東アジアではリスクが少ないわけなのに、日本では相対的に死亡者が多く、ゆえに「コロナ敗戦」とも呼称されてもいるわけだから、この今の静けさは、敗戦の焼野原ということなのだとか?
だとしたら、これが荒野であることを、私たちは気づいていない、ということになる。いま、ガウンにひざ掛けしてパソコンのキーボードを打っているが、冬の雨景色をみせる部屋の窓も、その技術の様は、もう先進国でもなんでもない、断熱効果もへったくれもない掘っ立て小屋の技術水準のままである、ということも、最近スマホのニュースで知った。建築分野でも、世界基準からは却下されてしまうあり様になっていようとは。
外が見えなくなり、竹やりで世界大戦に対応できるとおもっている、ということだろう。
0 件のコメント:
コメントを投稿