一希最後の大会、全敗で終わる。
チームとしては、とりあえず、ここまでだっただろう。試合だけは、集中してよく頑張った。籤運よければ、決勝トーナメントにいける実力は見せていただろう。一希個人としても、真剣に頑張っていた。いや、3試合目は、フィールドで散歩をはじめた。最終試合は、ボランチにいれて、中学年くらいまで見せていた、ボールを散らせるセンスと、ドリブルでの切り込み、ゴールへの意欲を回復させようと賭けにでようとしたが、本人が、センターバックを希望。コーチとして、父親としては残念だが、すでに自分の道を模索し悩み始めていることは見えてきている。
以下は、その大会途上での、コーチ間でのメールのやりとりの中で、私が送信したもの。
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今日の結果です。対新宿FC 1対5、負け。得点マヒロ。
中心2選手を欠いた10人での試合でしたが、前半こぼれ球からのカウンターで2失点はしたものの、ゲームは優勢に進めてたため、後半は対SKでは出場しなくてすんでいた、ケガでベンチスタートだったエースがでてきた時点で、ゲームを決められてしまいました。それでも最後、リョータのクロスにマヒロのダイレクトボレーという、素晴らしい粘りはみせました。少なくとも、この学年は、この最後の大会に照準をあわせて育成するしかなかったので、ベストメンバーに足らずとも、あきらめずに結果をねらっていきます。そのことで、強いだの弱いだの、が意味のないことを、子供たちに目に見える形で証明できたらとおもいます。
2/14(日)
1)対早稲田、0対2、負け。
2)対落一、0対2、負け。
2試合とも、後半途中まで、一進一退の攻防続くも、Ckから1失点、点をとりにいったところでのダメ押し、でした。シュート数自体はこちらが断然上でしたが、そのぶん、こちらの問題点が浮き彫りになった形です。
以下は、終了後のミーティングで、いったことです。
君たちは頑張ったかもしれない。が、二度、同じ試合が繰り返されたということは、君たちの内に問題があるということだ。何が考えられるか? 「決定力」「決定力とは何?君たちは大会前の練習で、何を注意されていたか?集中と真剣さがともなっていないと、再三いわれてきた。おそらく、どちらのチームも、君たちより真剣に練習にとりくんでいる。それが、シビアな試合になればなるほど、力の差としてでてきている。ちょっとの点差でも、この差を埋めるには、半年、一年、君たちが真剣に練習に取り組んではじめて埋めらる大差です。途中、君たちは我慢できなくなって、ただ蹴っ飛ばす芸のないサッカーになっていった。最後に戦うSKは、早稲田に2対0、新宿に6対0と、負けている。しかし、どんな状況でも、自分たちのサッカー、考え方、スタイルを貫いていくチームです。次は、勝ち負けよりも、サッカーの勉強をするつもりでのぞんでください。」
2/16
現場仕事で、夜は8時には寝てるので、返信遅くなります。
女房の発言にしろ、内藤とう進学問題にしろ、実際には、社会的な不安からきているので、説明機会をもうけることが、その不安を払拭することになるとはおもえません。女房もイツキ4年のとき、落五六のコーチ体制をみかぎって、他のクラブへの移籍と息巻いていたことがあります。事実、三人やめて、三人新しく入って今の六年人数です。子供のたま遊びに自棄になること、書道とかではなく、目先の計算に思考を特化、硬化させようとすることに、私が暴力的に反対したから、イツキも残ったわけです。内藤に子供を送った落一の母とも話したことですが、そんな風潮は、母親が安心感をえたいだけのブランド志向だよね、私は子供が刑務所に入ってもそこから這い上がっていける「エネルギー」をつけさせるために、内藤終わってからも朝練に参加させていると。私の女房はこんな度胸座っていないので、ぎゃあすか騒ぎ、母権制の名残強い日本では、父親は黙っているわけです。が、以上もふくめて、この間の帰り道で〇〇コーチとも確認したように、そんな風潮は、「勝ち組、負け組」という通説に代表されるような、アメリカが一人勝ちしたと幻想されたことからくる新自由主義的な思想の末端での現象にすぎません。が、もうそのうち金融破綻でアメリカのヘゲモニー構造は終わります。道連れにされた日本では、子供のサッカーに金をだす親もいなくなり、外資は引き上げます。だから、目先の風潮に左右されない、地道につづけられる考えでいったほうがいいね、と。
形式的には、上級生の応援や内藤説明会をもうけてみることに反対しませんが、問題の解決にはならないということには、自覚的であるべきです。
2/18
お疲れさまです。
フォーメーションは、荒川区招待大会後に合流してくる新内藤の疲労度、コタロの指骨折と足首の具合、ヒイロの腿筋肉の炎症の具合など(二人はスクールなどで休みがないので、やり過ぎだとおもいます。)、色々あるので、何通りか考えていきますが、コタロのキーパーがなくなった時点で、ベスト布陣はなくなっていますね。
それよりも、大会自体の決着が着いたあとで、どうやって子供のモチベーションをあげるかが問題です。しかも、後輩が皆見に来るということなので、イツキなど、「えっ、マジかよ!」という感じです。勝者のメンタルを味わったことのない学年なので、不安でしょうがないでしょう。そのまま戦ったら、大差で負けます。今回は前審判は〇〇コーチにたのめたので、逆転のシナリオは準備できます。全日本予選も後審判が多かったので助かったのですが、私は相手のチーム情報だけでなく、どんな言葉なら子供が食いついてきて燃えてくるか、組み合わせが決まった時点から、材料を集めて、シナリオを書いていきます。それを、前試合のハーフタイムでのグランド練習からメンバーチェックが終わった、試合十五分前の十分間で、子供の目をみて、どのシナリオ、材料を使えばいいか、取捨選択するようにしています。今回は、「今日君たちは、皆のまえで恥をかきにきた!」ということから始めることになるでしょう。
また、来季SKにいくヒイロがだいぶ迷いためらっているようなので、こちらにもモチベーションを転換するためのシナリオを用意しなくてはと考えています。たぶん、土曜日は怪我ではなく、母親からとめられていけなかったのを、日曜日は強引に自分の意志で出てきたのだとおもいます。ヒイロには、専門的なコーチからのコツ的なワンポイントアドバイスをたくさん受けて個人技を研いたほうがいいとおもうので、私自身がそちらにすすめたかもしれないので、ヒイロの不安を脱ぐってやる必要があると思っています。内藤新宿は、足下技術まだ未熟な選手たちでも、それでも代表として結果をだしていかないといけない圧力の中にあるので、チーム的な戦術やメンタル面で強くなりますね。ヒイロだととまどうでしょう。
2/18
△△コーチのおっしゃることはわかりますが、まず大人のほうが、子供の無意識な不安を言語化して安心させてやることからはじめないと、逆効果になります。後輩のまえで、恥ずかしくないよう頑張れ、ではいけない。全日本予選もそうしてきてます。そうするのは、私には苦い経験があるからです。トーマ君三年生のとき、コーチいなかったので、私がはじめてベンチコーチした、対早稲田戦、大差で負けることはわかっていたが、頑張れと送り出し、18対0で負けたときの、なっちゃんの悲劇的な表情。私はそれ以来、正直な分析から入ることにしています。そこから、モチベーションを高めていくシナリオを考えるようになったということです。ヒイロの件も、すでに敢えて皆の前で来季移籍することを公表してますが、それも同じです。皆の不安を払拭して、事実から建て直していくためです。これまでの経験上、それにネガティブな感情を抱く子供はいません。
2/21
今日はたくさんの父兄、選手たちに応援にきていただいて、ありがとうございました。結果は4対0と残念でしたが、子供たちは、自分たちも大会で優勝していくようなチームとも戦えるのだ、と手応えは感じてくれたとおもいます。とくに、SKのビルドアップを、あそこまで困らせたチームは見たことがなかったです。相手にひるまず、3フォワード同士での撃ち合いを狙いましたが、バイタルエリアからのドリブル個人技で切り裂かれた4失点でした。
上級生の大会は終わりましたが、その生き生きしたサッカーを引き継いで、四年生が準決勝へと駒を進めて頑張っています。よりいっそうの健闘を、上級生も応援していきたいとおもいます。
ご協力ありがとうございました。>>
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