2020年4月11日土曜日

新型ウィルスをめぐる(4)


あと一週間ほどすれば、世の混乱が、本当に疫病によるものなのか、政治的にしかけられた騒ぎであるのか、身近な経験として推論できるということなのだろう。数理計算的には420日ごろが、メディアをとおしてみられるイタリアやニューヨークでの事態が、日本でも発生してくる、と言われているからである。またそれは、現地からSNSなどをとおして訴えられる、今の日本は2週間まえのこちらに似ている、との先週に数おおく投稿された実感表明とも一致している。



しかしどちらにせよ、世界は、この新型ウィールスによる混乱を、本当の現実として動き始めているようだ。「買いだめしないでください」と政府広報はいうが、昨夜のNHKでも、ロシアとうが、食糧を買い占め蓄積をはじめだしたと報道している。輸入に頼る国は影響がでるだろうと。先週のネット上のニュースでは、すでにアメリカで農業労働者が動けなくなって、生産に滞るようになってきた、との報道があった。田中宇氏などは、アメリカで、すでにそうなるだろうとのメールを配信している。となれば、次の事態は、国際紛争ということに近づいてしまう。



スピリチュアル系メディア指摘では、世界上層部にいるエリート貴族たちは、そうした混乱を敢えておこして、「世界政府」をつくり、理性による徹底的な管理を企んでいる、となる。理性狂信主義、といおうか。



実際に、元イギリス首相が、「一時的」という断りがあるにせよ、そうした「世界政府」を提言声明をだした。



スピリチュアル系というべき人たち自身の間では、占星術によるのだろうか、4月何日にどことどことの惑星が並列してエネルギーが増幅されるので、その日に国境を越えたみなで、統一的な瞑想儀式を行おう、などとのメッセージた。フェイスブックを通して、フランスの知人女性から、そんな表明が転送されてきたのだが、のちに日本語のサイトもできあがって、流布しているようである。他にも、似たようなのが、いろいろあるようだ。この世界統一願望を、庶民信仰主義、と呼ぼうか。



陰謀論も、民間信仰とも距離をおいた、良識的な知識人の間でも、「世界政府」を射程にいれた提言がでてきている。最近では、朝日新大澤真幸や、『サピエンス全史』の著者のユヴァル・ノア・ハラリ意見などがそうだろう。あるいは、環境問題とうの地球規模の現実に直面している世界は、全体主義的な強権をもって事態に当たるべきだと主張してきたジジェクよう思想家意見もその一つになるだろうか。こちらを、悟性尊重主義、とでも呼んでおこう。



つまり、現在、私たちのまえに、三つの「世界(政府)」が提示されている、ようにみえる。ので、教養的に、ラカンの「現実界」(支配者)、「象徴界」(インテリ)、「想像界」(庶民)、という区別や、カントの、「理性」、「悟性」、「感性」、といったカテゴリーもが連想されてきてしまう。



で、私は、どう実践的に「判断」するのか?



とりあえず、米がスーパーからなくなったときがあったというので、近所の業務用スーパーで、秋田こまち10キロを買って、車の中にいれておいた。楽観的、というより、私には現実を認めるのがこわくてネガティブ情報を拒否しているようにみえる女房には黙って、こっそりとだ。それと、非常事態宣言がだされる前にと、草野球仲間の焼き鳥屋さんへ飲みに行く。「いやそこのサミットで感染者出たあとでさ、パートのおばさんたちが帰りがてらに飲みにきたんだよ。もうこわくて。近寄れないし、いなくなってからすぐに消毒したよ。」店をあけるのもこわいし客はこないし、閉めても家賃はかかるから、自己破産も考えているという。だいぶしばらくの間、主人と二人きりで飲んでいたが、その間に、宣言が発令された。発令あとの数時間後、野球仲間の若者夫婦が一組来客した。



床屋にもいきたい。まだそう長くなってはいないのだが、ひどくなるまえにいっとかないと、なおさら行けなくなるような気がするし、店の人もいやだろう。いや、もういやなのか? 来てほしかったりするのか? よくわからない。マッサージにもいく必要がある。ずっと草むしりでしゃがんでいるので、足腰がひきつっている。中国人の若者たちがやっている手頃な値段のところなのだが、すでに2週間まえにいったときには、お客がいなかったような。それも濃厚接触だろうから、どうしよう? せっかくの週末休暇なのだが……。



本当に、実際のところは、なんなのか? まだ東京の新宿・中野の堺に住んでいる私の近辺では、感染者の報告はない。統計的にも、宝くじに当たるかいなか、の確率なのが現状だろう。しかし来週になれば、もっとはっきり、「判断」できるようになるのかもしれない。

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